この渋谷の片隅にホドロフスキーの虹かかる 『ホドロフスキーの虹泥棒』短評

『エル・トポ』などの奇作で知られるかのアレハンドロ・ホドロフスキー卿が
メジャー資本で撮った初(唯一?)の映画らしくこのたびめでたく本邦初公開!
加えピーター・オトゥールにオマー・シャリフにクリストファー・リーという
世界の大御所を揃えてのファンタジーというんだから観ないワケにいかない。
とはいえハッキリ言って面白いのは冒頭とクライマックスだけだったんだけど
端と端が面白いとなんか全体的にも面白かった気がしてくるからまたフシギ?

なにしろ冒頭の乱痴気騒ぎ(しかしホドロフスキー“も”ホント巨乳好きだな)と
クライマックスの大洪水が愉しく(流されるネズミの大群とタランチュラ!)、
時を超え『リアリティのダンス』につながりゆくような人生賛歌も悪くない。
80~90年代の映画らしい大仕掛けがハズしつつも懐かしい大人のお伽噺。
けっきょく単に今一つだから当時日本じゃ公開されなかっただけだと思うけど
『リアリティ~』は傑作だったしこの監督が好きならまずは観るべき1本だ!

the-rainbow-thief

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こんな老後を送れたら幸せでしょうなぁ!

『ホドロフスキーの虹泥棒』(1990年・イギリス/カラー/ステレオ/ビスタサイズ(ヨーロッパ・ビスタ)/92分)
【監督】アレハンドロ・ホドロフスキー(『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』『サンタ・サングレ/聖なる血』『リアリティのダンス』)
【出演】ピーター・オトゥール、オマー・シャリーフ、クリストファー・リー、ジョアンナ・ディケンズ、イアン・デューリー
【配給】アーク・フィルムズ
【5段階評価】★★★☆☆
【鑑賞劇場】アップリンクX(渋谷)
【鑑賞料金】1,000円(会員)