男は黙って刺身のつまのアルモドバル式女のドラマ! 『ジュリエッタ』短評

ん~めくるめくとはまさにこれで夢中で観てたらいつの間にか終わっていた!
激しいが揺れないジェットコースターに乗せられたような独占!女の99分!
てっきり前作前々作で初期の頃の変態路線に原点回帰したのかと思っていれば
こんな濃密な女性ドラマを撮るんだものこの監督の“客転がし”の巧さったら!
ジュリエッタという女性が12年前に突如いなくなった娘の消息を偶然知るや
オール・アバウト自分を伝えるように日記をつけ出しそこから回想が始まる。

どうして娘は消えたのか? 母と娘の相剋を謳うミステリーで引っ張りながら
それ以上にジュリエッタの怒涛の女の人生で惹き込むこれぞアルモドバル節!
テイスト的には母親賛歌三部作と『抱擁のかけら』の中間みたいな感じかな?
細部に少々粗いところがありつつもなにしろ語り口が巧いから気にならない。
しかもジュリエッタを演じる歳の差20の女優2人がいずれも甲乙つけ難し!
ほんとアルモドバル映画は女優を観てるだけで厭きない! 男にもおススメ!

julieta

刺身のつまだから安心して観られる。

adriana-ugarte

アドリアーナ・ウガルテ。おふ!

emma-suarez

エマ・スアレス。おぅふ!!

『ジュリエッタ』(2016年・スペイン/カラー/アメリカンビスタサイズ/99分)
【監督】ペドロ・アルモドバル(『セクシリア』『バチ当たり修道院の最期』『欲望の法則』『神経衰弱ぎりぎりの女たち』『アタメ 私をしばって!』『ハイヒール』『キカ』『私の秘密の花』『ライブ・フレッシュ』『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』『バッド・エデュケーション』『帰郷〈ボルベール〉』『抱擁のかけら』『私が、生きる肌』『アイム・ソー・エキサイテッド!』)
【出演】エマ・スアレス、アドリアーナ・ウガルテ、ダニエル・グラオ、インマ・クエスタ、ダリオ・グランディネッティ、ミシェル・ジェネール、スシ・サンチェス、ロッシ・デ・パルマ
【配給】ブロードメディア・スタジオ
【5段階評価】★★★★☆
【鑑賞劇場】YEBISU GARDEN CINEMA
【鑑賞料金】1,500円(会員)