エブリバディがウォンツ・サムしたらアメリカがトランプの手の中に!? 『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』短評

自分の好きな手合のバカで陽気なアメリカ人がたくさん出てくる映画だった!
そしてこの映画の登場人物のほとんどが今は貧乏でトランプを支持してそう!
(なんて観ながら思っていたら本当にトランプが大統領に当選しちゃったよ…)
名門大学野球部に所属する若者たちの新学期目前の3日間を描く青春ドラマ。
後半ちょっと長く感じられたので2日間ぐらいでちょうどよかったと思うけど
大したことはなんにも起きないのに巧く見せちゃうのがこの監督の面目躍如!

元々文系だし入学当時は童貞だったのでこんな陽性な青春とはまるで違ったが
それでも大学1年の時は学生寮に住んでいたので当時のことをいろいろと…。
寮の先輩に体育会系風の人が多かったから自分より彼らのことを想い出して。
当時は1コ上でも大人に見えるそんな先輩たちの会話が面白くて好きだった。
一緒に風呂に入っていたある先輩が湯船に浸かりながら「ナースはいいぞォ~
なんでもしてくれるぞォ~」なんて言っていたのをなぜか今もよく憶えてる。

きっと多くのアメリカ人はこの映画のような時代に戻りたいんじゃないかな?
別に裕福じゃなくても酒とHのことだけ考えてバカやってりゃよかった頃に。
だけどトランプがそんな時代にアメリカを戻してくれるとはとても思えない。
外見から言動から彼はいかにも80年代で思考が止まってるような感じだけど
日本も同じであんな時代に戻れるほど世界は単純じゃなくなっているのに…。
そういえば主人公の彼女だけはヒラリー派だっただろうな。今頃絶望してる?

everybody-wants-some

本作にそんな懐古趣味はないけども。

『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』(2016年・アメリカ/カラー/アメリカンビスタサイズ/117分)
【監督】リチャード・リンクレイター(『バッド・チューニング』『恋人までの距離〈ディスタンス〉』『ウェイキング・ライフ』『テープ』『スクール・オブ・ロック』『ビフォア・サンセット』『がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン』『スキャナー・ダークリー』『ファーストフード・ネイション』『6才のボクが、大人になるまで。』)
【出演】ブレイク・ジェナー、ゾーイ・ドゥイッチ、グレン・パウエル、ワイアット・ラッセル
【配給】ファントム・フィルム
【5段階評価】★★★★☆
【鑑賞劇場】ヒューマントラストシネマ渋谷
【鑑賞料金】1,000円(TCG会員ハッピーチューズデー)