ナチのコスプレしたアイドルにも観てほしい! 『手紙は憶えている』短評

そしてあんなコスプレをさせて恥をかかせた秋元のブタ野郎を恨んでほしい!
(しかし無知は怖いというか彼女らも学校でナチスとか習ってないんだろうか)
それにしても面白かった!やっぱアトム・エゴヤンはこういう題材が似合う!
妻を亡くし自身も認知症を患っているアウシュヴィッツの生き残りの老人が、
ホームで知り合った共に収容所仲間の友人から託された手紙の指示にしたがい
かつて自分の家族を殺したナチスの男を捜し出し復讐するための旅に出る…。

冒頭からいろんな謎をはらみながら進む不穏な緊張感漂う異形のミステリー。
認知症の老人の復讐劇というだけで異様だがその展開はさらに異様で独創的。
途中ほぼ結末を明かしつつも名優クリストファー・プラマーの孤高の存在感と
皮膚の内側にゾワゾワと来るような演出でラストまで引っ張り厭きさせない。
老いも過去も決して美しくなど描かないエゴヤンらしいナチもの変種の傑作!
見事な95分! 邦題が手紙は“覚えている”じゃなくて“憶えている”なのもいい。

remember

“恨み忘れまじ”のエゴヤン節です…。

『手紙は憶えている』(2015年・カナダ=ドイツ/カラー/ビスタサイズ/5.1chサラウンド/95分)
【監督】アトム・エゴヤン(『エキゾチカ』『スウィート ヒアアフター』『フェリシアの旅』『アララトの聖母』『秘密のかけら』『クロエ』『デビルズ・ノット』『白い沈黙』)
【出演】クリストファー・プラマー、マーティン・ランドー、ヘンリー・ツェニー、ディーン・ノリス、ブルーノ・ガンツ
【配給】アスミック・エース
【5段階評価】★★★★☆
【鑑賞劇場】TOHOシネマズ シャンテ
【鑑賞料金】1,100円(映画サービスデー)